10/13(金) 朝礼のことば

 おはようございます。10月も中旬となり秋の気配がいたるところで感じられるようになりました。高校生は明日から、中学生は来週から中間テストが始まります。自分の将来のため良い結果が出せるよう体調を整え、集中して学習に取り組んでください。
 さて、私は10月3日~6日までの3泊4日で中3の生徒とグアムへ修学旅行に行きました。コロナ禍で4年ぶりの海外修学旅行でした。またグアムは5月末に発生した台風2号によって大きな被害を受けました。コロナと台風の影響でグアムの町や人々の生活がどのように変わったのか、2月には高2の修学旅行もあるので、その視察も兼ねて行きました。グアム空港に着いてバスでホテルまで移動しながら街の様子を見ていると、一見コロナや台風の影響はほとんどないように見えました。しかし現地の方の話では、台風被害に関しては先月あたりからやっと通常の生活に戻ることができたこと、今も週に1~2度停電があるということがわかりました。またよく見ると建物の屋根が飛んでいたり観光地の銅像も飛んでなくなっていたりして、この数カ月の悲惨な状況が垣間見えました。またコロナの影響については、約3年間のパンデミックで観光バスやタクシーの運転手、ツアーガイド、レストランやショップの店員さんなど、旅行関係に従事していた方の多くが仕事を辞めたりグアムから出て行ったりして、今はかなりの人手不足だと言われていました。そのような中でも、今年の中3は幸運なことに海外への修学旅行を実施することができ、異文化体験、英語学習、平和学習など日本ではできない体験をたくさんすることができました。私は、様々な体験をし、喜んでいる生徒たちの姿を見ながら、海外修学旅行を希望しながら行くことのできなかった先輩たちのことを思い出しました。と同時に中高生の皆さんにぜひ伝えたいことが浮かんできました。それは、どんな良い体験、素晴らしい体験をしても、一人ひとりの心の持ち方、受け止め方次第で、その体験が意味のあるものにも無意味なものにもなってしまうということです。今回の中3の修学旅行で言えば、14人の生徒が全く同じ時間、同じプログラムで同じ体験をしました。しかし14人に全く同じ成果が出るか、それは別の話で、この修学旅行での一人ひとりの過ごし方、受止め方次第で今後の結果は大きく違ってきます。
・ある生徒は自ら英語を使い積極的に会話する。ある生徒は恥ずかしがって話さない
・ある生徒は積極的に文化の違いを見つけようと観察し、ある生徒は友達との会話に夢中になってその違いを見逃してしまう
・ある生徒は異文化を新しい発見だと受け入れ、ある生徒は変な文化だと否定的に受け止める
 同じ時間を過ごした14人でも、一人ひとりの意識の持ち方次第で、得るものにすごく大きな差が出てきます。今、中学生・高校生の皆さんが経験していることに無駄なことなんて一つもありません。学習にしても学校行事にしても好き嫌いで判断するのではなく、皆さんが経験している一つひとつの出来事は、自分を成長させてくれるチャンスだと考え、受け入れてみてください。そんな考え方を持つことが大切なんだと思います。「おもしろきこともなき世をおもしろく」これは高杉晋作の辞世の句です。入学後のオリエンテーションで私が必ず皆さんに話す言葉です。心の持ち方次第で世の中の見え方が違ってくることを表しています。物事を否定的にみるのではなく肯定的にみるようする、友だちの悪いところをみつけるのではなく、良いところをみつけるようにする。これだけで人間関係も良好になり、自分を大きく成長させてくれるはずです。今後の皆さんの取り組み方に注目しています。