1月19日(金) 朝礼のことば

17日の朝日新聞の1面には「トランプ氏初戦大勝」の見出しがありました。トランプさんがまたアメリカの大統領になるのかと思った人もいるかもしれませんが、これは共和党の大統領候補争いの初戦となるアイオワ州の党員集会での話です。  アメリカの大統領選挙は、オリンピックの年の11月の第1月曜日の翌日の火曜日に行われます。今回は今年11月5日の火曜日です。18歳以上のアメリカ国民の投票によって大統領が決まりますが、その決め方は簡単ではありません。  アメリカには、民主党と共和党の2つの大きな政党があり、それぞれが党の大統領候補を党員集会や予備選挙などを通して選びます。その最初の党員集会が先ほどのアイオワ州で1月15日に行われたもので,トランプさんは51%の得票で大勝しました。今後多くの州で党員集会や予備選挙が行われ、それが集中する3月5日の火曜日は「スーパーチューズデー」と呼ばれていて、皆さんもニュースなどで聞いたことがあるでしょう。  その後、7月に共和党大会、8月に民主党大会が行われそれぞれの党の大統領候補が決まります。候補者がテレビ討論などを行った後11月5日に選挙となりますが、単純に得票数で決まるわけではありません。  538人の選挙人が50の州とアメリカの首都ワシントンに人口に応じて割り振られていて、州ごとに投票数を集計して勝った方が選挙人を獲得し、獲得した選挙人の数が過半数の270人以上であった方が大統領に選ばれます。新しい大 統領の就任式は来年の1月20日に行われます。アメリカは世界的に力の大きい国なので、アメリカの大統領が誰になるかによって世界の動きに大きな影響が出ます。これから1年間、アメリカの大統領選挙の話題が新聞やニュースなどに度々出てきます。皆さんの教室には朝日新聞さんのご厚意で新聞が毎日届けられています。アメリカ大統領選挙、そして、ウクライナやパレスチナ、中国や北朝鮮など世界の動きを知るためにもぜひ教室の新聞を読んでみてください。