2/2(金) 朝礼のことば

地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓い、17のゴール・169のターゲットから構成されているSDGs。2030年まで、つまりあと6年間で達成することを目指しています。そのために、私たちも今年度から生徒会が中心となり、各委員会で目標達成のための具体的な取り組みを実践しています。今日は、広島の姉妹園とVeera先生の高校での取り組みを紹介したいと思います。今後、萩光塩でもできる活動があるかもしれないので、いろいろ想像しながら聞いてみてください。 まず、広島の廿日市聖母マリア幼稚園の取り組みです。園児たちは、①フードロスをなくすために残さず食べよう、食べこぼさないようにしよう②水や紙、本、草や木などの資源を大切にしよう③友達を大切にしよう④ごみを見つけたら拾おう という4つの目標に各クラスで取り組んでいます。また、SDGsとはどういうものなのか、クイズ形式で何のマークかをあてるカードもあるそうです。私たちより年齢がずっと低い園児たちが、SDGsを日々意識して行動していることを知ると、私たちももっと頑張ろうと刺激をもらえます。 次に、Veera先生が通っていたフィンランドの高校で行っている取り組みを簡単に3つ紹介します。 1つ目は、学校に空き缶やペットボトルの回収ボックスがあり、きちんとリサイクルされていれば、1本につき0.15~0.45ユーロ、お金が学校に入るそうです。そのお金は、学校が養子にしているインドネシアのオラウータンや、その生息地を保護するために、支援団体に送られるそうです。身近なリサイクル活動が、遠く離れた国の野生動物の保護に繋がっているのが素敵だと思いました。 2つ目は、学校に環境チームがあって、毎週集まり、学校の環境をよりサステイナブルにするために話し合っているそうです。そして、毎週月曜日、学校のインスタグラムに、学校をよりサステイナブルな場所にするためのヒントをアップするそうです。 3つ目は、学校生活をより楽しいものにするために、“wellness week”というものがあるそうです。wellnessとは、「心身が健康であること」という意味です。その週は「お気に入りのキャラクターの日」などとテーマを決めて仮装して登校したり、学校マスコットの着ぐるみが学校中を歩いて、生徒や先生たちにハグをしてキャンディーをくれたりするそうです。「すべての人に健康を」と聞くと、病気の人や、医療環境が整っていない場所の人たちのことを考えてしまいがちですが、生徒や先生たち自身の心身の健康を大切している活動で、とても興味深いと思いました。 Veera先生からは、他にも私たちが思いつかないような面白い活動を聞いているので、ぜひ皆さんも直接聞いてみてください。また、今お話しした活動の写真をいただいているので、校内に掲示したいと思います。 来年度、皆さんがどのような新しい取り組みを提案してくれるのかを楽しみにしています。